日本の伝統色の由来
「日本の伝統色」っていう言葉を聞いたことある?ヨーロッパで生まれた「シアン」「マゼンタ」といった色とは別に、日本で生まれて日本語で名付けられた色で、一説には千以上の種類があるとも言われているんだ。
中でも多いのが、植物に由来する色。薄いピンクの「桜色」や、赤みがかった黄色の「山吹色」というのは、花の色をそのまま表した色だよね。「萌葱色」というのは、文字通り葱の芽が萌え出るときのような色のこと。葱まで色の名前になっているんだね。
一方、由来が面白いのは「秘色」という色。別名「青磁色」とも呼ばれる、薄い緑色のことなんだ。唐の時代の中国で、こんな色の磁器が作られていたんだけど、それが宮廷内でのみ使用され、一般に出回ることがなかったから、こんな名前が付けられたんだって。
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