二階から目薬の語源由来

二階から目薬の語源由来

ものごとが思うように行かないことを表す、「二階から目薬」っていう諺があるよね。確かに、普通でもうまく入らない目薬を、二階から入れるなんて上手くいくはずない。でもちょっと待って、今みたいな液状の目薬ができたのは、明治10年頃のこと。それまでは、軟膏のものが一般的だったんだ。

じゃあ「二階から目薬」という諺が明治以降にできたかというと、1700年に刊行された「風流御前義経記」という書物に「二階から目薬さす仕掛け、さりとは急な恋ぞかし」という句があって、これが「二階から目薬」の由来といわれているんだ。軟膏の目薬をどうやって、二階からさすんだろうね。

実は昔の目薬、目に直接塗るだけではなく、水に溶かしてその水溶液を使うこともあったんだって。それなら、今と同じようなさし方をしていたのかもしれないね。どちらにせよ、二階から目薬をさすのは、今も昔も無茶なことだよね。
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