けんちん汁の由来
けんちん汁というと、豆腐や根菜を油で炒め、醤油味で味付けした汁物だよね。では、この料理の「けんちん」ってどういう意味なんだろう。
けんちん汁の「けんちん」は、「建長寺」というお寺の名前からきているんだ。「建長寺汁」がしだいになまって「けんちん汁」と呼ばれるようになったんだって。
昔、建長寺の修行僧が、夕食に使う豆腐を床に落としてしまった。これでは夕食が作れないと困っていたところ、そこにお坊さんが通りかかり、崩れた豆腐と野菜を使っておいしい汁物を作ってくれた。それがけんちん汁が生まれたきっかけなんだ。あったかいけんちん汁のように、なんとも心温まるエピソードだよね。
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