ホトトギスの漢字とは

「ホトトギス」の漢字は「杜鵑」

おもしろい雑学 1
ホトトギスには漢字表記や異名が多い。各地や各時代の文献にたくさん登場することから、色んな名前が付いてしまったとされるよ。鳴き方が珍しいから目立つんだろうね。中でも印象深い漢字表記は「不如帰」かな。これは中国の故事が由来していて、「杜宇」という王が故郷を離れて魂が変化し、ホトトギスになってしまって二度と帰ってこなかったことから、「帰るに如かず」という意味で「不如帰」としたんだよ。また「杜宇」自体もホトトギスの別名とすることがあるよ。


おもしろい雑学 2
「鳴かぬなら??」という俳句はあまりにも有名だけど、これは信長・秀吉・家康が実際に詠んだものではなく、江戸時代以後の誰かが3人を評して詠んだものなんだ。


おもしろい雑学 3
ホトトギスという名前の植物もある。山口素堂の有名な夏の俳句「目に青葉 山ホトトギス 初鰹」のホトトギスは植物のほうじゃないか、って説もあったんだけど、ホトトギスがたくさん咲くのは秋なんだって。だから鳥のホトトギスで間違いないよ。
その他の漢字表記は「時鳥・子規・不如帰・郭公」などがある