誘拐と略取の違い

誘拐と略取の違い

- 概要 -

誘拐は騙して人を連れ去る犯罪行為のことである。騙して連れ去るのではなく、最初から有無を言わさず強引に連れ去ることは拉致(らち)と呼ばれる。略取は、暴行や脅迫によって強制的に身体を拘束する行為をさす。

- 詳しい解説 -

誘拐(ゆうかい)とは騙して人を連れ去る犯罪行為のことである。騙して連れ去るのではなく、最初から有無を言わさず強引に連れ去ることは拉致(らち)と呼ばれる。
誘拐は大人だけでなく子どもが対象になることもある。南米では近年、身代金目的の誘拐が日常的に起こっており社会問題になっている。
有名な誘拐事件としては、世界で初めて大西洋単独飛行に成功したチャールズ・リンドバーグの長男がアメリカ、ニュージャージー州の自宅から誘拐され殺害された事件がある。

これに対して略取(りゃくしゅ)とは、暴行や脅迫によって強制的に身体を拘束する行為をさす。法律上は、かどかわし連れ去る誘拐と区別されるが、一般的には略取も誘拐と表現されることが多い。略取と誘拐を行う犯罪行為で未成年に対するもの、身代金や国外移送、あるいは結婚を目的としたものを略取・誘拐罪という。また略取・誘拐罪の犯人が起訴される前に誘拐した人を解放した場合は罪は軽減される。

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