持株会社と子会社の違い

-　詳しい解説　-

持ち株会社とは、他の株式会社を支配するためにその会社の株を保有する会社のことで、ホールディングカンパニーともいう。
本業である事業を営みながら、同時に他の会社も支配する持ち株会社を事業持ち株会社といい、主な事業を持たず他の株式会社の支配を本業とする持ち株会社は純粋持ち株会社というが、一般に持ち株会社というと純粋持ち株会社をさすことが多い。
また日本では戦前の財閥が純粋持ち株会社の形態であったが、独占禁止法により長らく禁止されていた。しかし1997年に金融ビッグバンの一環として独禁法が改正され、それにより純粋持ち株会社の形態が解禁された。

これに対し、子会社とは財務や事業方針などを親会社によって支配されている会社のことである。議決権のある株式を親会社に50％以上保有されている場合は子会社となる他、株式の保有は半数未満でも、40%以上の株を親会社が保有し、実質的に親会社に事業を支配されていると見なされる場合は子会社となる。