保存食と非常食の違い

保存食と非常食の違い

- 概要 -

保存食は数ヶ月から数年といった長期間保存することが可能な食品のことで、腐敗を避ける加工がされている。非常食は、災害や紛争などの非常事態により通常の食料供給が難しくなったときの食料をさす。

- 詳しい解説 -

保存食とは数ヶ月から数年といった長期間保存することが可能な食品のことで、腐敗を避ける加工がされている。もともと冬期や乾期などのその土地の気候や自然環境によって長期間食料の確保することが難しい時のため、あるいは遠洋航海などの限られた条件における調理のために工夫され発展した食べ物で、世界中に見られる。

保存のための加工方法は様々で干物、燻製(くんせい)、発酵、塩漬けの他、酢漬け、油漬け、砂糖漬け、漬け物、寒干し、などがある。また、瓶詰めや缶詰などがある。長期で保存できるという点では、広義には冷凍食品も含まれる。保存食品の加工方法として、現代のレトルト食品やフリーズドライ製法の発明は画期的であった。

一方非常食とは、災害や紛争などの非常事態により通常の食料供給が難しくなったときの食料をさす。非常事に備えて常日頃から備蓄管理されており、通常長期の保存が可能である。また常温で保存でき、野外でも特別な調理器具なしで食べることができる。主に、ペットボトルの飲料水、乾パン、缶詰、レトルト食品、インスタント食品などが用いられる。

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