フルートとピッコロの違い

-　詳しい解説　-

フルートとは木管楽器の一つで、横笛ともいう。古くは木製であったが、現在では銀色や金色をした金属製で、複雑な鍵装置を供えたコンサートフルートをさす。リードを使わないエアリード楽器である。音域は３オクターブあり、澄んだ美しい音色を持つ。独奏や管弦楽に用いられる。
フルートが使用される曲で有名なものには、ビゼーの『アルルの女』の第二組曲「メヌエットや」、チャイコフスキーの『くるみ割り人形』の「葦笛の踊り」、グリーグの『ペール・ギュント』の第一組曲「朝」などがある。

一方ピッコロとはフルートから派生した楽器で、フルートより１オクターブ高い音が出る。指使いはフルートと同じである。ピッコロとはイタリア語で小さいを意味し、長さは通常のフルートの半分ほどである。
ピッコロは室内楽や独奏ではあまり用いられず、オーケストラなどで用いられる。ベートーベンの交響曲第五番『運命』、ヴェルディのオペラ『リゴレット』などで用いられる。