仏教と密教の違い
- 概要 -
仏教は紀元前5世紀頃にインドで釈迦(しゃか)、ガウタマ・シッダールタによって開かれた宗教で、世界の三大宗教の一つである。密教は大乗仏教の中の秘密教をさす。大乗仏教の中でもインドでヒンドゥー教の一派のタントラ教の影響を受けたものが密教となった。
- 詳しい解説 -
仏教とは紀元前5世紀頃にインドで釈迦(しゃか)、ガウタマ・シッダールタによって開かれた宗教で、世界の三大宗教の一つである。インドからアジア全域に広がった。仏陀は人生を苦であると考えから出発し、そこから八正道(はっしょうどう)の実践によりその苦しみから抜け出すこと、つまり解脱(げだつ)し、涅槃(ねはん)に至ることを説く。
後に、小乗仏教と大乗仏教に別れて発展した。小乗仏教あるいは上座部仏教とも呼ばれ、スリランカ、タイやミャンマーに伝わった。一方大乗仏教は中国や日本、チベットに伝わった。
密教とは大乗仏教の中の秘密教をさす。大乗仏教の中でもインドでヒンドゥー教の一派のタントラ教の影響を受けたものが密教となった。それが真言つまりマントラを唱え、手に印契約(いんげい)を結び、大日如来を思うというスタイルになった。曼荼羅(まんだら)はその世界観を表したものである。
日本には中国より平安時代に伝えられ、空海を開祖とする真言宗、最澄を開祖とする天台宗がある。
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