鉢植えと盆栽の違い

-　詳しい解説　-

鉢植えとは植木鉢に植えてある植物のこと、あるいは植木鉢に植えるという植物の育て方の一つである。しばしば観葉植物などに用いられる。また庭のないアパートやマンションなどでも植物を育てることができ、ハーブや野菜などを鉢植えで育てることも可能である。

盆栽は鉢植えの一つであるが、特にその草木の枝ぶりや幹の肌、葉の姿などを鑑賞する趣味である。盆栽は特に、自然の風景を模して野外で見られる樹の姿を、縮小して小さな自然として鉢の中に作り上げるのが特徴である。そのために様々な技巧を凝らし、例えば枝を切り形を整える剪定（せんてい）を定期的に行ったり、植え替えを行って根を切り盆栽根にしたりする。

盆栽は、中国の唐時代に行われていた盆景が平安時代に日本に入ってきたのが始まりで、江戸時代になると武士の副業として盆栽の栽培が盛んに行われた。時間や手間がかかることから、長年熟年者の趣味、年寄りの趣味というイメージがあったが、近年海外における盆栽ブームも相まって、若者の間でも粋な趣味として見直されるようになってきた。