ハードカバーと文庫本の違い

ハードカバーと文庫本の違い

- 概要 -

ハードカバーは厚く硬いカバーで製本された本のことである。ハードカバーで出版された本でよく売れた本は、後に文庫化されることが多い。文庫本とはA6判サイズの小型の叢書をさす。ハードカバーに比べ安い普及版書籍である。

- 詳しい解説 -

ハードカバーとは厚く硬いカバーで製本された本のことである。主に厚紙が使用され、これは並製と呼ばれる。他にも布張りや革製でできた上製本もある。特に高級な上製本の中には、文字がエンボス加工を施したものや金箔を貼ったものもある。
ハードカバーは製本に手間とコストがかかるので、料金は割高になる。また、ハードカバーで出版された本でよく売れた本は、後に文庫化されることが多い。
日本で販売される単行本は多くがハードカバーなので、ハードカバーはしばしば単行本を意味する。

一方、文庫本とはA6判サイズの小型の叢書をさす。ハードカバーに比べ安い普及版書籍である。
1927年に岩波文庫が古典の普及のために創刊したことが文庫の始まりで、戦後に多数の出版社から発行されるようになった。
既刊書籍の再刊が多く、ハードカバーで出版された作品が2、3年後に文庫化されることが多い。しかし最近では文庫本のための書き下ろしも増えており、また文庫本に向けて大幅に改訂や書き直しが行われる場合も多々ある。

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