人間ドックと脳ドックの違い
- 概要 -
人間ドッグは、総合的な健康診断であり、生活習慣病の予防やがんの早期発見などを目的とする。脳ドッグは、脳に焦点を絞って病気の前兆となるものがないか調べるものである。
- 詳しい解説 -
人間ドッグと脳ドッグは、ともに体の内部の状態をチェックするものであるが、チェックするポイントが異なる。
人間ドッグは、総合的な健康診断であり、生活習慣病の予防やがんの早期発見などを目的とする。健康診断(法定検診)に加えて各がん検診や腹部画像検査などを組み合わせ、病気の前兆となるものがないか、多角的に診断していくものである。詳細は人間ドッグを実施している医療機関によって異なる。女性は、人間ドッグに乳がんや子宮頸癌検査などを組み合わせることも推奨されている。
脳ドッグは、脳に焦点を絞って病気の前兆となるものがないか調べるものである。脳梗塞、脳腫瘍の有無や大きさ、脳血管の状態、頸部(首)の血管の状態、血液検査などを総合的に行う。どの部分を検査するかによって検査方法は、MRI検査、MRA検査、CT検査がある。MRI検査は脳梗塞や脳腫瘍など、MRA検査は脳血管の状態、CT検査はMRIと同様の検査を行うのに向いている。ただし、CT検査は造影剤の服用と人体に影響がない程度の微量の放射線(エックス線)を使用するため、近年ではMRIを使用する医療機関が主である。
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