そばかすとほくろの違い

-　詳しい解説　-

そばかすとほくろは、顔や体にできる黒〜褐色の点であるが、形成過程や正式名称が異なる。

そばかすは、医学用語では「雀卵斑（じゃくらんはん）」といい、遺伝要因が強いとされている。皮膚の中にはメラニン色素があり、人体に有害な紫外線から体を守っているが、役割を終えたメラニン色素が剥がれおちず、皮膚内に沈着すると、そばかすになる。女性に多く、思春期を迎えるとメラニン色素が濃くなることから、そばかすが目立つようになり、日光が当たりやすい、顔などにできることが多い。

ほくろは、医学用語では「母斑細胞性母斑（ぼはんさいぼうせいぼはん）」「色素性母斑（しきそせい母斑）」といい、黒あざの一種とされている。数mm〜1cmの大きさはほくろ、1cm以上の大きさのものは黒あざと区別される。これらの元となる母斑細胞は、皮膚の浅いところや深いところなどに集中して形成されるため、色が濃く見えるのである。平らなものから盛り上がっているものまである。ただ、ほくろの場合は、悪性腫瘍や皮膚がんの場合もあるので、ほくろが小さいからと安心はできない。

そばかすやほくろは、医療機関においてレーザーなどのさまざな技術を駆使して、除去できるようになってきている。