ゼロ金利政策と量的緩和政策の違い

ゼロ金利政策と量的緩和政策の違い

- 概要 -

ゼロ金利政策は、中央銀行が政策金利をゼロに近づける金融政策のことである。景気回復を目的とし、デフレ回避のために行われる措置である。量的緩和政策は、景気刺激やデフレ回避、またはデフレ脱却のために、金利の引き下げではなく金融市場に大量に資金供給を行う金融政策のことである。

- 詳しい解説 -

ゼロ金利政策とは、中央銀行が政策金利をゼロに近づける金融政策のことである。景気回復を目的とし、デフレ回避のために行われる措置である。
日本では、日本銀行が短期金利の指標である無担保コール翌日物の金利をゼロに近づける措置をゼロ金利政策と呼ぶ。最初に導入されたのは1999年で、日銀は無担保コール翌日物の金利を0.15%に誘導することを設定した。当時の日銀の速水優総裁が「ゼロでも良い」と発言したことから、ゼロ金利政策と呼ばれるようになった。

これに対して量的緩和政策とは、景気刺激やデフレ回避、またはデフレ脱却のために、金利の引き下げではなく金融市場に大量に資金供給を行う金融政策のことである。
平時であれば金利を引き下げることで経済刺激効果により景気は回復するが、深刻なデフレ状況が続く場合、政策金利が実質ゼロになっても効果が出ない。そのためゼロ金利の状態で、さらに市場に資金を投入する政策を量的緩和政策とよぶ。
具体的には日銀が当座預金の残高を増やすことでマネーサプライを増やそうという政策である。

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