鍼灸とカイロプラクティックの違い

-　詳しい解説　-

鍼灸（しんきゅう）とは、体に鍼（はり）を打ったり灸（きゅう）を据えたりして治療する東洋医学の技術である。日本では国家資格をもつ医師とはり師、きゆう師が行える。発祥は中国だが、江戸時代の日本で独自に発展し、現代の鍼灸技術の基礎が築かれた。近年、世界的に有用な医療技術と認められ、活用されてきている。
日本の鍼灸の独自性は、鍼灸師という職業が江戸時代の政策により盲人の専業となったことで、中国式の見て刺す鍼灸ではなく、触って刺す鍼灸として発展したことにあると言われている。

一方カイオプラクティックとは、1895年にアメリカでダニエル・デビッド・パーマーによって発明された整体療法で、代替医療の一つである。カイロプラクティックは、疾病の原因は脊椎（せきつい）などの歪みにあると考え、その歪みを矯正することで治療を行い、健康を取り戻す。
アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリス等の欧米の一部の国においては法制化されているが、日本ではまだ法制化されていない。そのため技術の未熟な者の施術により神経を痛めたりする深刻な事例も報告されている。