シーア派とスンニ派の違い

-　詳しい解説　-

シーア派とスンニ派は、イスラム教における宗派の名称である。イスラム教の開祖ムハンマドが亡くなった後、分派が形成されていき、これらの他にも宗派はあるが、シーア派とスンニ派がイスラム世界の主流を占めている。

シーア派は、ムハンマドのいとこの娘婿を後継者としたのが始まりで、ムハンマドの血筋を引く正統派であるとしている。イスラム人口の中では約20％であるとされる。イランはシーア派を国教とし、イラクの一部、サウジアラビアやバーレーンにもおり、石油資源が豊富な場所にいるのが特徴である。

スンニ派は、血筋ではなくイスラム教の慣習を重視する宗派で、コーラン（イスラム教典）やハディース（ムハンマド語録）に従うことをメインにしており、イスラム人口の約80％を占めると言われている。

なお、イランはもともとペルシャ王朝、ペルシャ人でありアラブ人とは民族が異なる。