最大瞬間風速と最大風速の違い
- 概要 -
3秒間に12サンプル、つまり0.25秒ごとに観測した風速の平均を瞬間風速と呼び、この瞬間風速の最大値が最大瞬間風速とよばれる。
- 詳しい解説 -
風は一定の速さで吹いているのではなく、常にその速度を変えており、その計測には風速計が用いられる。国際的には風速を表す単位はノットKtで、1ノットは1時間で1海里進む速さである。日本の気象庁では風速を表す単位には秒速が使用される。
通常、風速は観測時間の前10分間の平均値で表すことになっており、これを平均風速と呼ぶ。平均風速は、地上約10メートルの高さで計測される。この平均風速の最大値を最大風速とよぶ。
一方、3秒間に12サンプル、つまり0.25秒ごとに観測した風速の平均を瞬間風速と呼び、この瞬間風速の最大値が最大瞬間風速とよばれる。
最大瞬間風速は平均風速の1.5倍から2倍の風速になることがあるので、注意が必要である。
台風の最大風速はおよそ秒速17.2mから28.5mで、これ以上は強い台風や非常に強い台風、猛烈な台風などと呼ばれる。
日本国内の平地における最大風速は1965年高知県の室戸岬で観測された69.8m/s、最大瞬間風速は1966年に沖縄県の宮古島で観測された85.3m/sである。
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