古事記と日本書紀の違い

古事記と日本書紀の違い

- 概要 -

古事記は、奈良時代に作られた日本最古の歴史書である。神代における天地(あめつち)のはじまりの神話から推古(すいこ)天皇に至るまでの神話や伝説など様々な出来事を紀伝体(きでんたい)で記している。日本書紀は同じく奈良時代に編纂された歴史書で、日本に伝わる最古の正史である。

- 詳しい解説 -

古事記(こじき)とは、奈良時代に作られた日本最古の歴史書である。古事記は天武天皇の命で稗田阿礼(ひえだのあれ)が誦習(しょうしゅう)していた帝紀や先代旧辞を、太安万侶(おほのやすまろ)が書き取って編纂し、712年に当時の女帝、元明天皇に献上したといわれる。古事記は、神代における天地(あめつち)のはじまりの神話から推古(すいこ)天皇に至るまでの神話や伝説など様々な出来事を紀伝体(きでんたい)で記している。
古事記は原本は現存せず写本が残るのみである。

これに対して日本書紀は同じく奈良時代に編纂された歴史書で、日本に伝わる最古の正史である。飛鳥時代から奈良時代に生きた皇族、舎人親王(とねりしんのう)などによって編纂され、養老4年、720年に完成した。神代から持統(じとう)天皇までを扱っており、漢文の編年体で記してある。日本紀とも呼ばれる。
資料には帝紀、先代旧辞、また風土記や古事記の他、百済(くだら)の記録や、寺院の縁起、個人の手記などを用いている。

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