お巡りさんと巡査の違い
- 概要 -
お巡りさんは警察官を親しみをこめて呼ぶ名前である。巡査は、警察官の階級の一つであり、日本の警察組織の中では最も低い。
- 詳しい解説 -
お巡りさんとは警察官を親しみをこめて呼ぶ名前である。これが「お巡り」になると敬意を含まず、侮蔑的な呼び名になる。
お巡りさんの由来は、江戸時代の警察組織である「御回り」、つまり町のパトロールであるといわれており、大正期にお巡りさんという呼び名として定着した。ちなみに、戦前は消防も警察の仕事の一部だったので、かつてはお巡りさんに消防士も含まれていた。
またお巡りさんの字は巡査に由来する。特に地域住民との交流が多い地域課や交通課の警察官に対して親しみをこめてお巡りさんと呼ばれる場合が多い。
一方巡査とは、警察官の階級の一つであり、日本の警察組織の中では最も低い。警察官の採用試験に合格すると、全員まず巡査となる。また権限に制限があり、各種礼状の請求や、自主を受け付けたり、取り締まりの調書を作成したりすることができない。
明治時代には、英語のパトロールpatrolの訳として、巡邏査察(じゅんらささつ)を当てはめ、「巡邏査察を行う兵卒」の省略形として邏卒(らそつ)と呼ばれていた。
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