委託と依頼の違い

-　詳しい解説　-

委託とは、自分の代わりを人や機関に委ねることである。特に、事務や取引、業務などを外部の人や組織に任せることをいう。
例えば「委託販売を行う」という場合、他人から委託されて商品を販売することである。
また「委託加工貿易」とは加工貿易の一種で、海外の委託者から原材料を受け、国内で加工し、出来上がった製品を海外へ輸出する貿易のことである。またこの逆を逆委託加工貿易と呼ぶ。現在、グローバリゼーションが進み、世界中の多くの企業がより人件費の安い外国へ加工を委託する逆委託加工貿易を行っている。

一方依頼は他人に用件を任せることで、他人に頼ることの意味でもある。依頼心というと、他人に頼る気持ちのことである。
仕事を依頼する、依頼を引き受ける、などと使われる。

特に、当事者が自分の権限や権利に関することの決定や事務処理を他人に任せることの場合は、依頼ではなく委任するという。また代理者に物事を委任する際に、その旨を書面で記したものが委任状である。