杏と桜の違い

-　詳しい解説　-

杏とはバラ科サクラ属の植物、あるいはその果実をさす。梅やスモモの近縁種である。アプリコット、あるいは唐桃とも呼ばれる。春に淡いピンク色の花を咲かせる。果実は梅に似ているが、梅と違い甘みがありそのままでも食べられる。ジャムなどに加工しても食べられる。
杏の種は杏仁豆腐の独特の風味を出すのに使われる。

桜も同じくバラ科サクラ属の植物である。春、葉が出る前にいっせいに開花する。花は淡いピンク色で、日本の代表的な花のひとつである。観賞用に古くから品種改良されており、特に江戸時代に出てきたソメイヨシノは日本全国非常に多く植えられている。
また桜は日本人にとっては特別な花で、大和魂といった日本の精神文化の象徴として扱われる場合が多い。
さらに春の花見というと、桜の花見をさす場合がほとんどである。このため春には桜の開花予想が桜前線と呼ばれて話題になる。
桜の実はサクランボとして食用にされ、塩漬けにした葉は桜餅などに使われる。