アセットマネジメントとストックマネジメントの違い

-　詳しい解説　-

アセットマネジメント（Asset Management、略してAM）とは、資産（アセット）を効率よく運用（マネジメント）するという意味で、広義では様々な資産の管理や運用を投資家や所有者に代わって行う業務のことをさす。
もともとは、個人や企業の金融資産や不動産などの資産を管理する業種として発展した。しかし、近年、道路や橋などのインフラの運用についてもアセット・マネジメントという言葉が使われるようになっている。この場合、公共事業によって作られた社会資本や公共資産を効率的に維持、管理するための技術や管理方法などをさしている。

これに対してストックマネジメント（Stock Management）とは既存の構造物や施設（ストック）を有効に活用し、長寿命化を図る体系的な手法の総称のことである。ストックマネジメントの手法や理論は、施設の社会的な必要性や老朽度を判定したり、改修時の費用と効果などを考え、解体するのか、用途を変更するのか、改築するのか、改修するのかを的確に判断し、長期的な管理費用を低減しようとする際に重要となる。